ものづくりの通販、自作のアイロンシートやステッカーの材料販売

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アイロンシートの選び方、見るべき点 アイロンシートについて

アイロンシートの選び方をいくつかの例に分けてプロがご紹介します。

 
フロッキータイプのアイロンシート
このページのおすすめの方

・お子さんの服にちょっとアレンジしたい方
・自分の服やバッグなどにオリジナリティを加えたい方
・アイロンシートを使って副業をしたい方
・アイロンシートのことを知りたい方

このページはこんな内容です

他のサイトでは、アフィリエイト広告を中心にかなり偏った商品(誘導して利益が入るようなものしか載せない商品など)を選んでいる場合があります。

このページでは、商品を選ぶ前段階でどのような考えを持っていればいいかをご紹介したうえで、私たちが販売しているもので紹介できるものを案内させていただきます。

アイロンシートの選び方を知り、世の中にある様々なシートを手に取って、試してもらえれば良いと考えていますので、ちょっと長いですが気楽にご覧ください。

このページの目次

1.シートの種類(ざっくり編)
2.シートの種類(詳細編)
3.シートの選び方、見るべきポイント

1.シートの種類

アイロンシートにはいくつかの種類があります。
まず大きなカテゴリで分けるとこの2つになります。

・プリントシート
・カットシート

この2つの違いについて説明します。

■プリントシート

シートにプリンターで印刷をしてから、対象の衣類に貼り付けるシートになります。

詳細は後述しますが、基本的には、プリンターと切る工程が発生することになり、写真やイラストを使ったアイロンシートをフルカラーで作成できる点が大きな特徴です。
アイロンプリントシートと呼ばれるものはこのシートを指すことが多く、また家電量販店や100円ショップなどで購入できるのもこのシートです。
シートとインクの品質次第では色落ちします。

■カットシート

単色で、その名の通りカットをして使用するシートになります。
単色でしか使用できないのですが、プリントシートと違い、プリンターで再現できない金銀や蛍光色などの特殊な色が使える点が特徴です。
手芸屋さんや、雑貨店で見ることが多いです。
基本的に色落ちは影響が少ないです。

シートの種類は大きく分けてこの2つであり、自分が何を作りたいか、最終的な仕上がりはどのような色で作成したいかを考えると良いでしょう。

全てのアイロンシートに共通している点としては、仕上がりの表面の質感には「グロス」と「マット」があります。
グロスタイプは光沢があり、主張が出やすいシートになり、マットタイプは生地に馴染みやすく、自然な仕上がりになりやすいシートです。

2.シートの種類(詳細編)

■プリントシート

主に3つの点から切り分けられます

・対応生地
・対応インク
・シートの印刷後の加工手順

対応生地について

・綿
・ポリエステル
・ナイロン(撥水)
・淡色か濃色か

一般的に販売しているアイロンシートの対象生地として綿生地が多いと思います。
綿生地が多い理由としては、アイロンの熱に比較的強く、表面の変化が少ない点や、糊剤がつきやすい点が主な理由となっています。

もし綿ではない生地に加工する場合は注意が必要です。

ポリエステルは、熱によって表面が変化し、テカリが出てしまう可能性があります。
アイロンを直接当てず、あて布をして表面が潰れない工夫をすると良いでしょう。
ポリエステルに対しては綿対応のアイロンシートでも定着することが多いため、必ずアイロンで表面の質感が変わらないかを、目立たないところでテストしてみると良いと思います。
お子さんの服にアイロンの形の跡がついてしまうのを防いでください。

ナイロンや撥水素材に関しては一番注意が必要です。
表面の加工や生地の特性上アイロンシートの糊剤がつきにくくなっているので、専用のシート以外は貼り付けし辛いと思ってください。
また、ナイロンや撥水対応のシートでさえもつかない場合もありますので、絶対にテストは必須の組み合わせです。

淡色か濃色か
これは、A4サイズ以下のシートによくある記述です。(業務用のロールタイプのシートにはこのような記述はないです) 加工したい生地の表面の色が、淡い色なのか、濃い色なのかということで、プリントシートはどちらの生地に対して加工が可能なのかを指しています。特に濃色の生地にできない、合わないシートがあるため注意してください。
淡い色対応のシートは「薄い」または「透明」の場合が多いです。
メリットとしては「薄い」シートは表面にごわつきが少ない点、「透明」の場合は、印刷面が保護される点(後述)です。
デメリットとしては良くも悪くも背景の生地の色に影響を受ける点です。 濃い色対応のシートは「厚手」のものが多いです。

対応生地インクについて

プリンターによって搭載されているインクが異なり、基本的にはインクに合わせてシートがあります。
確認するインクは

・水性インク
・溶剤インク
・トナー

となります。

水性インクは該当インクを大雑把に分類すると、2種類のインクが存在します。
一般家庭用のプリンターは「水性染料」と呼ばれるインクを搭載しているため、アイロンプリントシートを探す際は水性染料インク対応のシートを選べばOKです。
ビジネス用の小型プリンターや、プロの写真プリンターなどは「水性顔料」と呼ばれるインクを搭載しているケースがあり、A3,A4サイズのアイロンプリントシートに印刷が上手く乗らない場合が稀にありますので、注意してください。
逆に水性顔料しか対応していないシートがあるかもしれませんが、基本的にA3,A4サイズで販売しているシートは、水性染料のプリンターをターゲットにしているため、よほど販売商品に注意文などがない限り気にしなくてOKです。

溶剤インクは業務用のプリンターに搭載されているインクの1つで、主にロールで販売しているものが該当します。ロールで販売しているものは対応しているインクやプリンターに注意してみると良いでしょう。

トナーとは、レーザープリンターに搭載されている「粉」です。
基本的にインクジェットプリンター対応とかかれているシートは使えませんので、トナー対応または、レーザープリンター用と書かれたものを選ぶようにしましょう。
もしお持ちのプリンターがレーザープリンターの場合は、絶対にインクジェットプリンター用のアイロンシートを選んではいけません。
お手持ちのプリンターがよくわからない場合、印刷した部分が、紙に浸み込んでいるか、何か乗ったようになっているかを見ると良いですし、型番で調べると記載がありますので、まずはプリンターを調べるのが良いと思います。

シートの加工手順について

プリントシートの加工手順ですが、主に下記の方法があります

・正像で印刷後、貼る
・虚像で印刷後、印刷面を下にして貼る
・その他

正像で印刷後、貼る

これは印刷した後にステッカーやシールの様に剥がして貼る、またはシートをカットしてそのまま置いて貼る、というシンプルな構造です。
「お」の右上にある点のように、飛び石になっている部分の位置固定をするために、耐熱用のアプリケーションシート(※)を使用する場合もあります。
※幅の広い透明なマスキングテープだと思ってください。

シート自体が白色の場合が多く、生地の色に左右されないデザインが可能です。
淡色のみ対応のシートに関しては透けるケースもあります。
また、正像で印刷するということで、印刷自体も簡単であることから、一番一般的な方法でもあります。

虚像で印刷後、印刷面を下にして貼る

これは、印刷時にミラー印刷(左右反転で印刷)をして、シートの印刷面(インクが乗っている面)を生地に向けて貼るというシートです。
基本的に透明のシートが該当しますが、一部の白いシートでもこの方法があり、2層になっている印刷シートの印刷が乗った部分だけど移す仕組みになっています。
印刷面自体が反転していることで、表面が保護されており、傷などに多少強い点も特徴です。
カットが雑でも良いですが、印刷部分以外をしっかりカットした方が仕上がりとしては綺麗です。

正像でも虚像でも、カッティングマシンと組み合わせると仕上がりが数倍良くなります。

これ以外に色々と工程があるアイロンシートがありますが、原則上記のどちらかに分類されることが多いです。
初めての方におすすめな方法は、仕上がりもイメージしやすくしっかりとしたシートが多い正像で作成する方ですが、ミラー印刷がありますが、割とアイロンプレスまでの加工が簡単なのは虚像の方だと思います。

■カットシート

カットシートの種類は、プリントシートに近いところがあります。

・対応生地
・シートの加工手順

対応生地は基本的にプリントシートと同じで考えれば良いです。
綿が無難に一番加工しやすいアイテムです。

3.シートの選び方、見るべきポイント

上記を踏まえて、選び方、見るべきポイントをまとめます
1つ目の選ぶポイントは自分の環境(道具ややりたいこと)を考えることです
自分の道具ややりたいことは?

・フルカラーのデザインを作りたいのか単色ロゴを作りたいのか
・持っているプリンターは何か
・加工したい生地の種類は
・加工したい生地の色は

まずは「何に対して」「どのようなデザインを」「自分の道具にあったものは何か」を踏まえてシートを選ぶと良いです。
2つ目は、該当するそのシートの見るべきポイントとして

・加工の手順はどうなのか、めんどくさくないか
・カットはどうするのか
・別途必要なものはないか
・厚み
・加工条件はしっかりかかれているか
・そのシートは信頼できるのか

これらを見てみると良いと思います。

2つめのポイントを補足しますと
できればそのシートのセット内で完結する方が良いです。

別途何か用意するということは、自分で用意したものによっても仕上がりが左右されてしまう可能性があるからです。

厚みを見る理由は、薄い厚いでメリットデメリットがあるからです。
薄いシートの方がTシャツなどに貼ったときに柔らかい風合いになるメリットがある反面、シートの薄さから加工しづらかったり、背面が透けたりとデメリットもあります。
薄いシートが生きる場面としては、Tシャツなどの薄い生地で、着心地などを重視するものに加工する際で、逆にバッグやポーチなどに貼る際はそこまで薄さにこだわる必要がないと思います。
また、アイロンプレス後の仕上がりは、シートの硬さも影響するため、加工してみるまでわからない場合もありますので、参考程度で良いと思います。

加工条件に関しては、加工条件のばらつきがアイロンシートの剥がれに繋がります。
温度や時間、圧力のかけ方などがしっかりと記載されているかどうかを見ましょう。

そして最後に、信頼できるシートなのかを見てください。特に肌に触れるものでもありますので、安全かどうか、使うシチュエーションを考えて選ぶようにすると良いでしょう。

最後にせっかくなのでおすすめの商品をいくつかご案内します。

レギュラータイプのアイロンシート
使いやすさは世界で立証済み
レギュラーシート
イタリアのSiser社製のアイロンシート(カットタイプ)です。
世界的にアイロンシート業界では有名で、海外のホームセンターでは普通に購入でき、世界では一般の方も多く利用しているだけでなく、もちろんブランドウェアにも使用されているシートです。
 
フロッキーシート。ハンドメイド初心者にも使いやすい
当店一番おすすめ
フロッキーシート
同じくイタリアSiser社のフロッキーシートです。
品質が良く、国内のアパレルメーカーに使用されています。
店長が一番おすすめするシートです。

アイロンシートを始める方や、知りたい方の予備知識として、いくつか説明させていただきました。

おすすめと書かれているものを鵜呑みにせず、ある程度知識を持ったうえで自分で選び、アイロンシートライフを楽しんでください。

是非こちらのショップでもお買い求めくださいね。