ものづくりの通販、自作のアイロンシートやステッカーの材料販売

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アイロンシートの良い点(メリット)悪い点(デメリット) アイロンシートについて

今回はアイロンシート、主にカッティングの方を中心に、良い点(メリット)8選と悪い点(デメリット)6選を勝手ながら店長が選びました。
また、加工に必要なアイロンは手元にあることを最低条件として記載しますのでそのあたりはあらかじめご了承ください。
都合よく切り取ってもらい、アイロンシートを使ってみるきっかけになればと思います。
カッティングタイプのアイロンシートの良い点と悪い点をおしえます
カッティングタイプアイロンシートの良い点・目次

1:安い
2:特殊な色
3:特殊な表面加工
4:色褪せ、色落ちが少ない
5:仕上がりがカッコいい
6:簡単である
7:使える生地が多い
8:1つから作れる

カッティングタイプアイロンシートの悪い点・目次

1:フルカラーができない
2:カス取りがめんどくさい
3:剥がれない
4:剥がれる
5:割れる
6:熱く危ない

アイロンシートの良い点

アイロンシートの良い点その1


◆安い
アイロンシートの良い点その1は安いという点です。
色んな点から安いです。
まず、道具はカッターやハサミなどといった100円で揃えたものでアイロンシートのカットが可能です。
また、アイロンシート自体も、小さいサイズならばA4程度から入手可能で、ものによっては500円以内でアイロンプリントがスタートができます。

 

さらに、機械導入をすることになったとした場合でも、機械導入の費用が20,000〜40,000円でカッティングマシンが購入できるため、
他の機械の導入よりも比較的安く、誰でも本格的な加工ができます。
初めての方におすすめの点はこの点になります。​
安いカッティングマシンでも、ウェアプリントをビジネスとして使用される機種と仕上がりにさほど差が出ない部分が多いため同じものを作ることが可能です。
※むしろその価格帯のカッティングマシンを使用しているユーザーも多いです

そのため、500円で始められるし、本格的に力入れようとしても40,000円という価格の安さ、手軽さが良い点の1つ目です。
メルカリやminneなどハンドメイドのサイトで、自作のオリジナルアイテムを販売し、機械代を回収することもしやすい点も人気の秘密です。

アイロンシートの良い点その2


◆特殊な色

蛍光色や、金銀といった特殊な色のシートを手に入れることが簡単で、他のシートと同様の使い方で使うことができます。
金銀の風合いも、シートの種類によって表面の風合いが変わり、金属のような表現や、マット調、ラメが入ったアイロンシートなど、種類の分だけ様々な輝き方が存在します。
プリンターで再現できない色を、シート1枚で簡単に再現できる点がアイロンシートを使用する良い点その2になります。

アイロンシートの良い点その3


◆特殊な表面加工

特殊というのは、厚みある加工や、膨らむ加工、ラメの加工、蓄光、再帰反射といったことです。通常はそのような印刷をするためには色々と工夫をしなければいけないのですが、対応するシート1枚で再現できます。

アイロンシートの良い点その4


◆色褪せ、色落ちが少ない点

比較対象はプリンターで印刷をしたアイロンプリントシートになります。
カッティング用のアイロンシートは、プリンターで印刷したシートと比べると、カラーシートを使用しているため、色落ちということが少ないです。
退色し辛く、色を長く保っていられるため、デザイン性が崩れにくい点がおすすめです。
逆に言うとプリントタイプのアイロンシートは、印刷部分の色落ちが発生しやすいので注意が必要です。
プリントシートを考える場合は、シートとインクの組み合わせによって変わるため、注意してください。

アイロンシートの良い点その5


◆仕上がりがカッコいい

世の中のTシャツやバッグなどは、単色で文字のみやロゴのみといったシンプルなデザインが多いです。
量産されているアイテムは単色のシルクスクリーン印刷で一度に量産されて、販売しています。
フルカラーの印刷に比べると、シンプルな分色合わせがしやすく、仕上がりもカッコいいものが多いです。
逆に言うと、フォント選びをしっかりして、文字だけのシートで加工をすることで、誰でもカッコいいオリジナルウェアが簡単に作れる点も魅力の一つです。

アイロンシートの良い点その6


◆簡単であること

カッティングタイプのアイロンシートの加工はその5でも書いた通り、好きなフォントと文字を選びカットすること。ただそれだけで始めることができます。
カッティングマシンを使うのであれば、付属のソフトウェア上で、好きなフォントを選んで文字を打ち込み、カットのボタンを押すだけ。
ハサミやカッターで加工する場合は、好きな文字をアイロンシート上に書いて、その通りにカットする、またはプリンターで印刷した紙と合わせてカットするだけになります。

アイロンシートの良い点その7


◆使える生地が多いこと

アイロンシートは綿やポリエステルといった主要な生地に対して加工ができるだけでなく、ナイロンや撥水加工が施されている生地に対しても加工ができます。
そのため、オリジナルのウェアを作ったり、チームで揃えたりする場合でも、様々なアイテムに加工ができます。

アイロンシートの良い点その8


◆1つから作れること

いくつも作る必要がなく、1つから作れることです。
他の印刷方法などは一度にたくさん作る方がメリットが多い場合がありますが、アイロンシートは1枚から作れます。
特にカッティングタイプのシートは小さいサイズでも無駄なく使うことができるので、初めての方におすすめです。
残ったシートの使い方の工夫次第ではシートの捨てるところがホントに少なくなります。
 

アイロンシートの悪い点

アイロンシートの悪い点その1


◆フルカラーができない点

プリントタイプの場合はできますが、導入しやすいカッティングタイプのアイロンシートはフルカラーのデザインができません。
必ず単色の組み合わせで対応する必要があります。
写真や美麗なイラストなどは一切対応できませんのでそのあたりを踏まえて、運用していく必要があります。
対応方法としては、フルカラーを望む場合は諦めること。
それ以上に単色の魅力、フルカラーの写真を単色に落とし込むような技術を持って、魅力的に案内ができれば、この問題はそれほど影響はないのではないでしょうか。

アイロンシートの悪い点その2


◆カス取りのめんどくささ

カス取りという作業があります。
カス取りとはカットした後に、転写しないいらない部分を取り除く手順となります。
取り除くにあたり、外側の大きな部分が多い場合は特に苦労しないのですが、細かい部分が増えれば増えるほど、1回では取れない場所が出てくるため、手間が増えます。
デザインにこだわればこだわるほど、仕上がりはカッコよくなるのは間違いないのですが、カス取りがし辛く、めんどくさくなるという点が悪い点の2になります。

アイロンシートの悪い点その3


◆剥がれない

間違えて加工してしまったときに、剥がす必要がありますが、非常に難しいです。
シート用の剥離液という商品(剥がす液体やスプレーのようなもの)は存在していますが、綺麗に剥がれることはまれです。
また、色々な方法でアイロンシートを剥がす方法が紹介されていますが、絶対に何か残ると思っていた方が良いです。

もし、対応する剥離液が見つかった際ですが、注意点が1つあります。
剥離液が有効かどうかは、糊の成分と剥離液との相性によりますので、シート単位で対応する剥離液が異なると思ってください。一番間違えやすい点として、同一メーカー全ての商品に、同一の剥離液が通用すると考える方がいらっしゃいますが、シートによって糊の成分が異なるため、剥離しない場合もあります。

例を挙げるならば、
綿ポリ対応のアイロンシートと、ナイロン対応のアイロンシートの糊
15秒で定着するアイロンシートと、5秒で定着するアイロンシートの糊
というように同一メーカーから出ているシートでも、用途によって違うものであれば、糊の成分が異なり、対応する剥離液が異なります。

そもそも、基本的な考え方として、剥がれるアイロンシートは売れません。
剥がれないように工夫されているのがよく売れるアイロンシートです。
つまりは、剥がせないものとして使用することをおすすめします。

アイロンシートの悪い点その4


◆剥がれる

いやいや、上記で剥がれないという話をしておいてこんな話が出てくるということがおかしいのですが、これはプリントタイプのアイロンシートも含めたアイロンシート共通の悪い点です。

シートを貼るという印刷の工程上、洗濯で剥がれることがあります。

剥がれる主な要因は下記の通りです。
・圧力や熱、時間が不足(条件の不備)
・生地とアイロンシートの(糊の)相性の不一致
・加工後24時間経過せずに洗濯
・洗剤や柔軟剤による剥離
・シート、糊の劣化による剥離(商品不備)

加工時の要因はもちろんですが、加工後の洗濯時の条件でも剥がれることがあります。
これまでの実績上日本の洗剤はそこまで影響が少ないのですが、海外で販売している洗剤、柔軟剤には、アイロンシートとの相性が悪く、シートが剥がれてしまうほど剥離性能が強い商品もありますので、ご利用の洗剤に関しても気を付ける必要があります。

アイロンシートの悪い点その5


◆割れる

長期に使用している場合、割れます。
どの印刷方式も同じような結果ではありますが、もちろん伸縮性のないシートを無理やり伸ばすと割れます。あくまでシートであるため、長期保存で洗濯後や伸縮させたりすると割れる場合がありますのでその点は避けられないです。

アイロンシートの悪い点その6


◆熱く危ない

これは、使い方の問題ですが、アイロンを使用するため火傷の危険性があります。
ワークショップやイベントなどでは十分注意する必要があります。特に子供と加工を楽しむ場合は十分気を付ける必要がありますので、人の導線や、加工時の配慮、道具の移動、加工場所への移動、加工場所からの移動などシミュレーションを怠らないようにしてください。

まとめ

今回はアイロンシートをはじめてみたい!という方向け、特にカッティングを始める方に良い点悪い点をいくつか挙げてみました。
アイロンシートのカッティングタイプは、プリントタイプと違い、イメージがつきにくく、わかりづらい点がありますが、シート1つで仕組みがわかりますので、是非アイロンシートを1枚買ってみてお試しください。
店長のおすすめはフロッキータイプのアイロンシートで、適当に加工しても意外としっかりとした仕上がりになります。

興味を持ってみたけどわからないという点を少しでも解消しようと思いますので、何か疑問がありましたら遠慮なくメッセージをください。